昔の日本の話 その3
いずれにせよそれは、日本の社会主義運動が、単なる思想的啓蒙の時期を脱して、本格的な社会運動に発展したことを物語るものなのです。
このような社会主義運動の勃興と転換にとって、直接の刺戟となったのは、いうまでもなくロシア革命の成功とコミンテルソの組織たった。
「ロシア革命の日本への影響は大きかったですね。
私自身にしても、受けた影響は、生涯のうちで最も大きな影響だと言っていいでしょう。
それは今までも革命、革命ということは、しょっちゅう読みもし言ってもきたんですけれども、革命とはどんなものか、どこにもそういうものはないのですから、本当にこれは観念的なものです。
この革命が現実に示されたのですからね。
これは非常な影響を与えたわけです。
非常な感激ですね。
イギリス労働党のアナイリン・ベヴァンがロシア革命の報道が初めてきた時、でギリスの労働者は街上で相擁して泣いたと言っていますが、日本でもそのとおりです。
私は、そのころ荒畑君(荒畑寒村)とやっていた労働組合研究会でロシア革命の話をしたのですが、どうも涙が出て話ができなかったことがあります。
それほど感激を与えたですね」(『山川均自伝』)こう山川均が述懐しているのでも、それはわかるでしょう。